2012/09/28

Fair Torch, Burn Out Thy Light


Now stole upon the time the dead of night,
When heavy sleep had closed up mortal eyes;
  
さて、いつのまにやら真夜中がしのびより、
重い眠りがすでに人々の目を閉ざしている。


His falchion on a flint he softly smiteth,
That from the cold stone sparks of fire do fly,
Whereat a waxen torch forthwith he lighteth,
Which must be lodestar to his lustful eye,

火打ち石に半月刀をしずかに打ちつけて
冷たい石から火花を飛ばし、
そこから、すばやく蝋燭に点火する、
その灯りを欲情に満ちた彼の眼を導く星とするのだ。


Fair torch, burn out thy light, and lend it not
To darken her whose light excelleth thine;
And die, unhallowed thoughts, before you blot
With your uncleanness that which is divine;

美しい灯火よ、燃えつきるがよい、
お前より輝かしいあの女性を翳らせるのに手を貸すな。
邪悪な思いを断ち切ろう、けがれた気持で
聖なるものを踏みにじらないように。



They think not but that every eye can see
The same disgrace which they themselves behold,
And therefore would they still in darkness be,
To have their unseen sin remain untold.

「私の眼は、自分に見える屈辱は他の人たちの目にも
見えるはずだと思わないわけにはいかない。
だからいつまでも暗闇の中にいたいと思う、
見えない罪が人の口に上らないように、と。


 For they their guilt with weeping will unfold,
And grave, like water that doth eat in steel,
Upon my cheeks what helpless shame I feel.

by William Shakespeare

目は、涙を見せれば、自分の罪を明かしてしまう、
私の頬には、鉄を腐食する硝酸のように、涙が
どうしようもない屈辱感を彫りつけるのだから。」

対訳 シャイクスピア詩集 岩波文庫より

Mary Magdalene   マグダラのマリア






 Finally summer has gone and autumn is here.
I'm sleepy on awakening, 
and often hungry during the day.
Well, then, if you turn on candles,
it will be changed into the brilliant moments
for arts, reading and philosophy on autumn day .
 See ?  (*゚v゚*)

急に涼しくなりましたね。 なんだか 毎朝眠いです。
お腹 空きません?
そんな時は、ケーキに 蝋燭を 灯してみて下さい。
あら不思議 藝術の秋、読書の秋、哲学の秋 になりますよ。
娘が買ってきてくれた 主人の誕生日ケーキを狙うナツも・・・
ほら、ね!(笑)

― * 

幼くして父を亡くし、女手一つで育てられたバルトは 非常に母親思いであったという。

15 件のコメント:

  1. ずいぶん、いろんなアートをご存知ですね。なんか癒されます。Nice selection.

    返信削除
    返信
    1. cocominoさん 
      海外出張先のオランダからコメント頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
      そういう時代になった事が不思議にも思えます。
      数年前、友人と東急文化村で開催された美術展で彼の絵を見たことがあります。
      その蝋燭の炎を 今でも忘れることができません。

      削除
  2. ろうそくの灯りに照らされた明と暗の対比が何か引き込まれるような神秘的な雰囲気ですね。こころの奥底に響くような美しい歌声が、絵画の神秘的な精神的な美しさにぴったりですね。モデルの女性のしなやかな長い黒髪がいにしえの日本女性にも見えます。
    Natsuちゃんも何か瞑想的ですよ^^

    返信削除
    返信
    1. cosmosさん
      ようやくほっとできる季節になりましたね。
      蝋燭の灯りは神秘的ですね。昔はこのような灯りの中暮らしていたのでしょう。電燈の下での明暗は想像がつくのですが、猫の写真で昔の明暗に近いものを演出するとなるとなかなか想像できませんでした。蝋燭の光は意外と青白くも見える事に気づきました。モデルの優しい目をした女性が黒髪である事、ご指摘されてようやく気づきました(笑)東洋の女性にも見える事が、普遍的な母なるイメージに繋がるのかもしれませんね。猫は何を想っているのでしょうね (・-・*)?

      削除
  3. .•°♫♪♪

    Passei para uma visitinha.
    Bom fim de semana!
    Beijinhos.
    Brasil
    彡♪♫°¸.•♫°`

    返信削除
    返信
    1. Eu aprecio sua visita ♪
      Uma flor e um gato são esperança. ✿ヽ(=^・ェ・^= )
      Obrigado

      削除
  4. Lovely photos and words you share.

    返信削除
    返信
    1. I appreciate your visiting.
      Thank you !

      削除
  5. Anzu-san, you have a vast knowledge about art in general, which I always take my hat off. I have lots of room to learn. I was glued to 言語は皮膚だ. How thought-provoking, unique, sensual and fresh at the same time! In some French Literature, I think I can understand it.

    I like the subtle wavering of candle flame, which changes magically the ordinary scene to the atmospheric extraordinary.

    いい気候になりました。今日は雨で少し寒いですが、秋晴れの中清々しい風が心地いい時ですね。お腹もすきますし、朝はもっと寝ていたいです。

    返信削除
    返信
    1. Yokoさん こんにちは。
      古書店でたまたま目にとまり「シエークスピアって詩も書くんだぁ」と手に取った本を読み進めるうちに、彼の言葉に魅了されました。英語の古典詩の日本語訳の1冊、各国の思想家の言葉を解りやすく編集された1冊。三省堂「哲学大図鑑」私が偶然出会えた本の中の、天才の言葉だからこそ皆さんの心に何かをお届けできたのだと思います。言葉は凄いですね。 私のもっぱらの楽しみは、食欲の秋です。∬´ー`∬ふふ

      削除
  6. とても不思議な絵ですね。サロメのヨハネの首はなまなましい毒だけれど、この絵は驚くほど静謐です。鏡にうつるろうそくの火、その奥の闇をを見つめるまなざし。このドクロはどういう意味なのでしょうか?
    Natsuちゃんはいるだけで、そこが劇場になりますね。この存在感はなんなんでしょう?
    この頃に夏バテが体にでてきますね。でも、少しずつ肌寒くなっていくのが、心地よいです。

    返信削除
    返信
    1. Keikoさん こんにちは。
      古都はこれからさらに美しい季節でしょうね。楽しみにしています。

      蝋燭は砂時計と同じく燃え尽きるまでで時の経過を見ることができます。私の想像ですが、彼女は燃え尽きる蝋燭の炎を見つめ、やがて寿命が尽きる人の死を想うのではないでしょうか?
      誕生日ケーキの蝋燭は誕生日からの数ですが、実は死へのカウントダウンですね(笑)
      ケーキの大きさ、味わえる果実/苺の数も大きさも、人それぞれに与えられた運。
      それらを味わい尽くし、ケーキの上がドクロ型のチョコレートで埋め尽くされた時、命が尽きるんじゃない?
      ブラック ユーモアーもここまでくると笑ってもらえないですね。( ̄ー ̄;

      削除
    2. 門松や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし

      シェークスピア、マグダラのマリア、お誕生をジグゾーパズルにちりばめたのは、お見事です!!脱帽。

      削除
    3. いったい何里塚まで行けるのでしょうね?(笑)
      Thank you so much !

      削除
  7. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

    返信削除

Thanks for coming !